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農業初心者でも「もみ殻くん炭」って作れるかな?

*本サイトではプロモーションを含みます。
家庭菜園

家庭菜園をしていると、「土作り」という作業を必ず行います。おいしくて立派な野菜を作るには良い土が欠かせません!私の家は埋め立て地なので、真砂土で造成しており、地盤が粘土質ということもありカッチカチです。その庭の一部で家庭菜園をしているので、土壌改良をしながら土づくりをしています。土壌改良をインターネットで調べると、もみ殻くん炭がすごく良いと多くのサイトで先輩方が教えてくれました。でも、もみ殻くん炭って価格が高いんです!!しかも結構な量を使わないといけないので、現在専業主婦の私にはなかなか手が出ません・・。
もみ殻は頂いたものが大量にあるので、「よっし!作ってみよう!!」。こんな安易な気持ちで作ることにしました。

作り方や体験記などレポ開始しまーす!!

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稲から白米ができるまで(玄米→白米の間の胚芽米などは省略しています)

稲の稲穂から「もみ」をとる(脱穀/だっこく)と、「玄米」と「もみ殻」ができます。玄米からぬかを取り除く(精米/せいまい)と「ぶつき米」や「白米」と「米ぬか」ができます。
もみ殻くん炭とはもみ殻を炭にしたものです。

お米の副産物 「もみ殻」

10月になると、私の周りの地域では稲刈りがはじまります。
お米は農家さんたちにとって、苗から一生懸命愛情を込めて作られる、子どものような存在です。
害虫や害獣、自然の脅威と闘いながらの約6か月間・・。
私は毎日近くで見ていたので、稲刈りを迎えた時は本当に感動してしまいます。

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稲刈りの際に出る、「もみ殻」や「稲わら」は野菜作りや畑にはとても重要な役割をします。マルチや土壌改良、野菜の成長の間接的な手助けなど、なくてはならないありがたい存在です。
私も家庭菜園をするので、ご近所さんからたくさんいただきます。

(左)稲穂、(右)もみ殻

地盤がカッチカチで家庭菜園に不向きなウチの庭を開拓するために、今まで、色んな資材を使用して土壌改良をしてきました。知識も経験もないので、ネットや本、You Tubeで勉強しました。何がいいかわからないのですが、とにかくいろんなものをブレンドし耕しまくりました。石灰、腐葉土、バークたい肥、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、牛糞たい肥、鹿沼土、赤玉土、もみ殻、もみ殻くん炭、ミミズの投入などなど・・。。正直資材を買いすぎてかなりお金を使いました(;’∀’)なんとか庭で野菜を作ることが出来たのですが。周りの農家さんたちの土はふかふかなんですよね。私は耕運機を持っていないため、鍬で耕しています。それが原因なのかなって考えました。
良い土作りについて調べまくった結果、もみ殻くん炭が良いということがわかりました。
お金がなくて買えないなら、作るしかない!!

もみ殻くん炭とは

もみ殻くん炭とはもみ殻を炭にしたものです。

もみ殻くん炭の効果

 ・アルカリ性である。
  酸性雨の影響で土壌が酸性に傾くので、
  酸性だと育ちにくい食物の土壌が中和できる。

 ・土壌改良効果がある。
  炭化させることで目に見えない小さな
  穴が開くので、排水性や通気性が良くなる。
  元々のもみ殻の構造上、船のような形を
  しているので保水性や保肥力もある。

 ・害虫予防効果
  炭のにおいを嫌うアブラムシやナメクジへの
  忌避効果がある

 ・土壌微生物が活性化
  病気に負けない土ができ(連作予防など)、
  フカフカの土になる

 ・ミネラル分を補給できる
  カリウムやマグネシウムなどは
  作物の成長に必要

 ・地温保温効果
  もみ殻くん炭は黒色のため、太陽光を集めて
  地温を上昇し保温する効果がある

もみ殻くん炭のデメリット

 ・撒きすぎるとアルカリ性に傾き、
  すぐに中性に戻すのは難しい。

 ・軽いので風に飛ばされやすい

効果とデメリットを踏まえてさっそく作ってみました。

もみ殻くん炭を作る方法

作り方はもみ殻の量や作りたいもみ殻くん炭の量、場所などによって違います。

もみ殻燻炭を作る方法は、調べてみたところ
以下の4種類でした。

 ➀一斗缶、ドラム缶、ペール缶などに
  煙突型くん炭器をつける

 ②地面にくん炭器を置く

 ③フライパンで煎る

 ④バーベキューコンロを使い、
  直火対応の容器に入れて熱を加える

くん炭器は自作もできる様ですが、工具が必要なので断念しました。

私はフライパンで作るしかないなと思っていたところ、いつもお世話になっているTさんが「若い人のやりたいを応援したい」と言って下さり、ご協力して下さることになりました。Tさんのご厚意により、くん炭器を使用し作ることになりました。

もみ殻くん炭を作る際は、最後には水をかけて消火しないといけません。煙が出ても大丈夫な広い場所、水が確保できる場所で作業をしないといけないのでご注意ください。

もみ殻くん炭の作り方

Tさんの田んぼを使用させて頂き、準備をし工具を貸して下さいました。私は火の番とかき混ぜる作業をさせて頂くことにしました。
消火の際にお水をたくさん使用するとのことですが、田んぼには水源がありません。お借りした田んぼの横には農業用水路があり、そこのお水を使用させていただくことになりました。

9:00 

火をつけた新聞紙で、灯油をかけた木片に着火。火が完全に木片に着火したら、煙突と本体部を組み立てた、くん炭器を火の上にかぶせる。くん炭器が熱くなる前に地面に圧着するように位置を調整する。火が消える前にスコップでもみ殻をくん炭器にかける。*もみ殻の量は煙突の空気孔最上部が隠れるくらい盛り上げる。(私の場合は知らずに、隠れていません。)

9:50

煙突周囲が少し黒くなり始めました。まだ触れず、このままです。

11:00

見た目の変化は1時間前とほぼ変わりませんが、煙突からの煙が多くなりました。

このまま火の状態を1時間おきに観察しました。

13:20

少しずつ黒く(炭)なっている所が増えてきました。

14:30

煙突周囲を掘ってみると炭の部分とグレー(灰)の部分が出てきました。灰になるともみ殻くん炭ではなくなるので、灰にならないようにかき混ぜる作業が必要になってきます。炭をかき混ぜて温度の上昇を防ぎ、その熱を利用してもみ殻を炭にしていきます。
煙突周囲の炭を広げてかき混ぜ、もみ殻を煙突にかけると言う作業を繰り返しました。かき混ぜ過ぎると時間がかかるし、放置しすぎると灰になる。状態を見ながら慎重に行いました。
炭は高温になっているので、長靴を履いているからと安心していると溶けてしまうこともあるみたいです。

17:30

日が暮れてきました(笑)
煙突以外の場所から煙が出てきました。今まで混ぜていた炭の熱でもみ殻が炭になっています。途中煙突の中の火力が気になり小枝を入れたのですが、煙突の途中に引っ掛かり丸焦げになっています。もみ殻の量が多いと煙突出口まで届かず、小枝や木片を入れていないのですが消火することはなかったです。

18:10

全体的にだいぶ炭になってきましたが、これでもまだまだ半分くらいです。

20:00

ここからは1時間おきにかき混ぜる作業を行いました。炭になる時間もかなり早くなってきました。少しずつもみ殻くん炭が出来てきたので、もみ殻山から離した所に広げて水をかけ消火しました。消火には結構な量の水を使います。なぜならもみ殻自体には水をはじく特性があるので、水をかけても温度が下がらず消火しにくいのです。水汲みをしてバケツで水を運び(一人バケツリレー)、炭にかけて消火をする、これを何度も繰り返している間、煙突周囲のもみ殻をかき混ぜないと炭が灰になってしまいます。そしてかき混ぜている間、色んな所から煙が出ているのでその場所までバケツリレーをして消火します。なかなか消火しないし、色んな所で徐々に灰になっていくので大忙しです。

22:00

完成間近です。写真ではわかり辛いのですが、煙突周辺はまだ炭になりきっていない部分がありました。さすが11月なので夜は冷え込みましたが、火のおかげで作業中は暖かかったです。

23:45

ついに完成しましたーーーー!!!煙が出なくなったら消火できているので、広げて乾かします。

完成までにかかった時間は約14時間30分でした。

完成までの90分間は消火作業に追われました。煙が出なくなったと思って広げてみると、じわじわと煙が出てきます。そしたら再度水をかけて完全に消火します。火(煙が出ていると)が残っているとそこからじわじわと燃えて灰になってしまします。

疲れましたが、楽しくて時間を忘れてしまいました。

翌日

消火が甘く、一部灰になっていました。また一部もみ殻の状態のままの部分もありました。でも初めてにしては上出来です!!
田んぼ、くん炭器や器具をお貸し頂き、もみ殻をご提供下さったTさんやご助言下さったKさんなどをはじめ、地域の皆様の応援のおかげで新たな挑戦が出来ました。心から感謝です。
いつもお世話になっている地域の方々に、もみ殻くん炭をお渡しさせて頂きました。みなさん本当に喜んで下さいました。また来年も絶対に挑戦したいです!!

まとめ

もみ殻くん炭は農業初心者でも、場所と機材があれば作れます!!
でもおススメはしません!!
たくさんの量を作るのであれば、自分で作るというのも一つの手ですが。購入したほうがタイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)が良いです。
私は時間もあるし、農作業は好きなので楽しかったです♡
もみ殻くん炭作りは時間がかかるので結構な労力がいるのですが、もみ殻は軽いので体の負担は思ったほどありませんでした。煙を浴びるので、煙の香りが体や洋服につき、家の中まで充満します。火をつけてから、もみ殻を混ぜる作業は明るい時間で体力がある時間帯に行いたいので、開始時間を早朝4時くらいにするのが良いと思いました。実際火をつけてからもみ殻に熱が伝わるまでは何もすることがありません。
ご参考になれば嬉しいです。

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最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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