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ハクサイダニって何?対処法を検討

*本サイトではプロモーションを含みます。
家庭菜園

私が初めて挑戦した白菜。
ハクサイダニの被害に遭いました涙。

経過と対策についてまとめ、
来年以降の参考と覚書のために残しておきたいと思います。


初めて野菜作りされる方やご興味ある方の
ご参考にしていただければ嬉しいです。

2025年冬。
大寒波が何度も日本列島に襲来と共に
ズボラな私の引きこもりも襲来しました。

冬は野菜の成長も緩やかだし、
霜除けや寒さ対策のための
マルチングをしてるから大丈夫かな?と安心していました。
葉物野菜には念のため防虫ネットをしていました。

時々お水やりをする程度で、
家の中から観賞しておりました。

昨今、野菜の価格が高騰していますよね。
白菜の価格は一玉400円越え!!買えません。

私はご近所さんに白菜の苗を秋に頂き植えていました。

2024年10月のハクサイの様子(赤枠)

そろそろウチの白菜も大きくなるかなぁと楽しみに待っていました。

外側の部分がピンク色になっていたのですが
「寒い時期は仕方のないことだよ」とアドバイスを受けていたので経過観察中。

ところが、、。
遠くから見ても、明らかに何か赤いものが、白菜にたくさんついている?
なんだろう?

近くで見てみると赤いクモのようでした。
動いてるのが遠くからでも見えます。

結構な数の量のクモだなーって思って、
そのまま忘れていました。

夜になり、あれってなんだろうと
「白菜 赤い虫」で調べたところ、
「ハクサイダニ」であることを知りました。

・・・・・・・。

ぎゃゃゃああああ!!!!

全身鳥肌&全身のかゆみに襲われました。
冬は寒いから病害虫はノーマークでした。

調べてみると11月〜4月にかけて活動し、
1〜2月が多発時期
のようです。

防虫目的でネットをかけているので水やり程度の管理で、
ネットを外して野菜を確認する作業を怠っていた罰です。

しかも北風が強く吹く地域なので、防虫ネットは隙間だらけでした。

枯れている株は寒さが原因だと思っていましたが、
すでにハクサイダニによって食害されていたのだとわかりました。

憎き、病害虫!!絶対に退治してやる!!
と意気込みましたが、
もちろん対処法は不明です・・。

戦いをする時はまず相手を知ることから。
ハクサイダニについて調べまくりました。

ハクサイダニとは

生態

ハクサイダニとは

ミドリハシリダニ科
体長は約0.7㎜で黒い胴体に赤褐色の足を8本持っています。
他の病害虫より大きく目立つ色で、ゾロゾロと動くので見つけやすいです。
休眠卵が土中で越夏し、12月から3月頃の寒い時期に活動します。
低温に強く乾燥を好み、雑草などが多く生えていると繁殖します。
寒い時期で天敵がいないため、繁殖しやすいです。
単為生殖(交尾しなくても子ができる)で繁殖スピードが速いため厄介です。
日中は日光の当たらない茎元や葉の裏にいるのですが、夜になると葉の裏に出てきます。
成虫や卵はどちらも高温と多湿に弱い性質があります。

ハクサイダニが好む野菜

アブラナ科
 ・白菜
 ・小松菜
 ・カブ
 ・大根
 ・ブロッコリー
 ・キャベツ

その他
 ・ホウレンソウ(アカザ科)
 ・レタス(キク科)
 ・春菊(キク科)
 ・ネギ(ユリ科)

被害

主に冬野菜に寄生して、葉の汁を吸いダメージを与えます。
また排泄物は水滴状に排泄され、株元や葉元に付着し被害をもたらす。

被害を受けると灰色から銀白色になって、枯死してしまいます。
芯葉などの成長点の加害が多く、成長を止めてしまう様です。

被害を受けた株

被害を大きく受けた白菜は、同時期に植えた白菜に比べ明らかに成長しませんでした。
芯様の部分には大量のハクサイダニとハクサイダニの死骸がありました。

そんなこんなで色々調べていたところ、
気が付いてしまいました・・。
繁殖しているのは白菜だけではないことを・・。

ほうれん草、カブ、ブロッコリー、サニーレタス、絹さや、、。
お庭の野菜たちに生息してやがりました。
ちーーーーーーん

ブロッコリーの葉に寄生

ブロックリーの寄生数は少なかったので、被害自体は少なかったです。
撮影前にたくさんついている葉は除去しています。
土に触れている葉っぱの表裏に多く見られました。

白菜ダニはアブラナ科の野菜を好むようですが、
アブラナ科以外の野菜にも寄生するようです。
白菜以外は被害が少なかったので、洗えば食べれました。
人間を刺したり、吸血することはないのですが、
アレルギー反応を起こす可能性はある
ので注意が必要です。

しかし白菜はハクサイダニの量も多く、株がだいぶ弱っていたので、
泣く泣く処分しました。
被害(繁殖)を防ぐためにはこの方法が一番良いそうです。


youtubeやネット記事で調べまくりました。
私が持っている野菜の教科書にも書いていませんでした。
図書館に行き、害虫の本をたくさん調べましたが、
ハクサイダニ防除について書いてある本はほとんどありませんでした。 
以前はムギダニとして扱われていたようですが、
1993年から別の種として分類されたようです。

ご近所農家さん数名にもお聞きしたのですが、
ほとんどの方が「ハクサイダニ」をご存じなかったのです。

ハクサイダニ対策

➀乾燥しないようにする。

ハクサイダニは乾燥で繁殖する様です。
藁などでマルチングをする。
暖かい時間帯に水やりをする。
今年の冬は雨が少なく、土壌はとても乾燥していました。
寒い時期の水やりは難しいです。
野菜たちが霜焼けしてしまう恐れがあるので、私は水やりをあまりしていませんでした。

遠くから見た葉っぱにはハクサイダニがたくさん見えましたが、
雨が降った後には葉や茎の雨が当たらないところに隠れていました。

②雑草を除去、収穫残渣は処分する。

雑草にも生息します。白菜を抜き取った際に逃げることが出来たハクサイダニ達が
雑草の方に逃げていく姿を確認しました。
雑草や収穫残渣は有機肥料(栄養分や土をよくする)として活用されることが多いですが、卵が付いている可能性があるので、雑草や収穫残渣はを土に混ぜ込んではいけないようです。

③ハクサイダニの卵が付着した土を移動させない。

靴底やスコップなどの農機具を介して、広まってしまいます。
畑を移動する場合や作業終了後に靴底や農機具を水洗いしましょう。
これは他の病気でも同じですね。
分かってはいてもなかなか実践できないのが現実です。

④太陽熱消毒

夏季に太陽熱消毒を行い、休眠卵を死滅させます。
土壌を加湿(加湿が非常に重要)後、45℃以上を3日間保つようにすると良いです。 
太陽熱消毒の効果についての研究結果をまとめて下さっている資料がありました。

日本植物防疫協会 ムキダニとハクサイダニの発生生態より引用

https://jppa.or.jp/archive/pdf/64_11_39.pdf

古い土を再生するときのように、黒いビニール袋に消毒したい土とお水を入れ密封します。
それを太陽光にあて熱消毒するやり方があります。

私は庭に小さな畑をつくっており、土をビニール袋に入れるなんてできません。
水をかけマルチング用資材かビニール袋で覆い、温度上昇させるのが良さそうです。

⑤薬剤散布

アディオン乳剤と言う農薬を2000倍に希釈、収穫7日前までに最大5回散布します。
一例です。使用作物によって違うので説明書をご参考に散布して下さい。
農家さんが出荷前に使用されることが多いようです。
これは無農薬で育てたい私には該当しない項目です。

以上、私が調べた5項目でした。(2025年3月現在)
ハクサイダニについてはあまり情報がなく調べるのが大変でした。

私が実践したこと

➀ハクサイダニが付いている部位を処分する。

被害が大きかったので白菜全て抜き取り、ビニール袋に入れ密封。
そのままゴミ出し焼却。

被害にあった野菜は根元から抜いて処分するとのことですが、
めちゃくちゃ動きまくります。
野菜を抜いている際に動きまくってほとんどが下に落ちている感じがします。
(と言うより、ほとんど落ちています。)
袋に入れて密封しようとしますが、土を落とそうと振るうと落ちてしまいました。
今まで育ててきた野菜を破棄するのは悲しいですが実践しました。

②水をかけてみる。

乾燥を好むので、水をかけてみましたが、、。
もちろん一時凌ぎです。
野菜から落とすことはできますが、退治はできませんね。
厄介なのは白菜などは葉を巻いているので、
外側の葉にしか当たりません。 
その他の野菜でも葉の裏側にもたくさんいるので水が当たりにくいです。


③木酢液や酢をかけてみる

木酢液を1:1で水に溶かし、霧吹きでかけてみましたが
土に落ちて、ひっくり返って足をジタバタ動かしているだけで、
しばらくすると起き上がりました。

木酢液とは
炭を焼く時に出る煙を冷やした液体。
害虫を予防する忌避剤として使われます。

料理酢を同じく1:1で水に溶かしかけてみましたが
同様の結果でした。

④牛乳と水を1:1にしてかける

窒息するということでしたが、ほぼ効果を認められませんでした。
土を見てもハクサイダニの死骸は認められませんでした。

牛乳水をかけた きぬさや

⑤日光消毒の代わりに熱湯消毒

成虫や卵に日光消毒が有効な様ですが、
夏場ではないので日光の恩恵を受けることが出来ません。
とりあえず今できることとして、熱湯を畑にまいてみました
卵には効果があったのかもしれませんが、
成虫はものすごく動くので、この畝にはいないかもしれません。

熱湯消毒

⑥次亜塩素酸水+マルチで消毒

冬場に太陽の熱を利用できない時には
低濃度エタノールによる土壌還元消毒法が良い様です。
「次亜塩素酸水」は医療現場でも使われている消毒液です。
消毒すると分解して水と塩になるので、安全に殺菌消毒が出来ます。

次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス)

私の自宅には家庭用次亜塩素酸(ピューラックス)があるので、
そちらを水に薄めて使用しました。
ジョウロに移して、たっぷりと散水しました。
消毒の効果を十分に発揮させるため、
マルチ(ビニール袋や農業用の袋)でカバーしました。
約一週間ほどで消毒が完了とのことです。

⑦土づくりの強化

ご近所の農家さんにお尋ねしたところ、
ハクサイダニの被害を受けられている方はいらっしゃいませんでした。
しかしみなさんが口をそろえて言われていたことは
石灰を少し多めに撒いてみてはどうか?」とのことでした。

農業資材石灰とは

  • 土壌pHの調整
    土壌の酸性を中和してくれます。
  • 栄養補給
    生育に必要なカルシウムが含まれています。
  • 病害虫防除や消毒

農業において石灰はとても重要な役割を担っています。

土の状態が良ければ元気な野菜が育つので、病気や害虫に強くなります。
家の庭は埋め立て地なので、とても土が固く土壌改良中です。
次の野菜栽培の為に土づくりを行いました。

地域作業で土手焼きがあったので、その時の炭を頂き畑にまきました。
炭による消毒効果を期待しました。
土作作りに使用した資材は
有機石灰、発酵鶏糞、牛糞、赤玉土、自家製もみ殻くん炭です。

 

ハクサイダニ防除方法について私のまとめ

  • 夏場の太陽熱を利用し、土壌の消毒殺菌をする。
  • 病害虫に負けない強い土作りを行う。 (石灰を多めに撒き、たい肥や米ぬかなどを使用し微生物を増やす)
  • 冬場のマルチングや防虫ネットをきちんと行い、水やりを怠らず乾燥を防ぐ。
  • 除草作業を行い、収穫残渣を放置しない。
  • 多少のハクサイダニは気にしない。

家庭菜園を始めて2年。
たくさんの学びや失敗を経て、改めて家庭菜園の楽しさを感じています。

土の中にはたくさんの卵が休眠しているようなので、夏には太陽熱消毒をしようと思います。

今年の失敗を生かし
来年は冬野菜を強く元気に育てていきたいです。

そのためにはまず良い土作りから頑張ります。

最後までお読みいただき
ありがとうございました(^^♪

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